『パイナップル・ツアーズ』
『探偵事務所5・マクガフィン』の
映画監督・當間早志が、秘蔵映像を携え
ライブ参戦!
今回のライブで上映される映像は、奈須と「髭面兄弟男」なる企画ユニットを組む映画監督の當間早志が手がけた。
二人の出会いはやちむんが結成される前の1990年に遡るが、本格的に絡んだのは、當間がオムニバスの一編を監督した『パイナップル・ツアーズ』(’92)から。 プロ・カメラマンでもある奈須は、この映画に撮影助手として参加。 なぜかギターを持参し、撮影の仕事よりも余興大臣として大活躍する。 過酷な撮影の合間に、當間のパートに登場する杉本(洞口依子)のセリフを使って作曲した『杉本ブルース』は、のちに『タコス屋で逢いましょう』としてやちむんのアルバムに収録され、なんとカラオケにもなった。
やちむんの活動が本格的になり始めると、當間は今は無き小劇場「OFT」にて、彼らの初単独ライブをプロデュース。 彼が関わると、ステージで演奏するだけの内容に終わらず、得意の映像技術を活かした音と映像の融合による特別なライブがくり広げられる。 その後も彼は三度、やちむんや奈須の単独ライブをプロデュース。
さらに、アルバム・ジャケットやビデオ・クリップの撮影など、陰日向となりやちむんをバックアップしてきた。
気の置けない者同士だからこそ発揮できる「髭面兄弟男」の勢いある映像は、超低予算ながらも質は高くユニークで、ビデオ・クリップがそのままカラオケの映像に採用されたり、「山形国際ドキュメンタリー映画祭」で三作品が招待上映されたこともある。
今回は、これら「やちむん映像史」ともいうべき映像の数々を披露。 20年以上にわたって続く男と男の熱い絆を見せつける激しいライブ・セッションになることは必至だ。