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B級愛
 1950年代から60年代、B級ホラー映画を中心に活躍したウィリアム・キャッスルというプロデューサー兼監督がいた。ホラー映画の名作中の名作『ローズマリーの赤ちゃん』('68・ロマン・ポランスキー監督)のプロデューサーとして大きな実績を残してるが、それよりも監督としてマニアの間では有名な人なのだ。いや、監督として良い作品を残したからと言うわけではない。例えば1959年にキャッスルが監督した『地獄へつゞく部屋』では、上映中に観客の頭上をワイヤーで吊したガイコツを飛ばしたり、1960年の『13ゴースト(未)』では、観客に特殊な眼鏡を配布し、それをかけることによって劇中に登場する幽霊が見えるようになるギミック(仕掛け)を取り入れた。作品の内容うんぬんよりも、こういった観客を楽しませるための技術を取り入れた「ギミックの帝王」として有名なのである。

 監督デビュー以来、ホラー、SF、コメディと、コアなファンが多いジャンルの映画ばかりを手がけてきたジョー・ダンテ。まぁあまりデートで見に行くような映画には選ばれないだろうし、まして女性だけで見るものとは思われてない気がする。要するに「男の子」向けの監督なんだろうなぁ。
 そんなわけで「ジョー・ダンテって誰?」という人も多いと思う。しかし、ワタクシはこう信じている。

「ダンテ作品には、映画の全てがある!」

 そういう意識でダンテの映画を見続けてきたワタクシは、気がつけばすっかりダンテのとりこ。ダンテの地獄に堕ちてしまったのだ。
 

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