宮藤官九郎来沖!脚本&監督作 『少年メリケンサック』について大いに語る!「日本初のパンク・ロック・コメディーです!」

by平良竜次 2009.3.1
宮藤監督と三宅弘城さん.jpg


今、売れに売れている若手女優の宮崎あおいさんと、同じく超売れっ子の脚本家兼監督・宮藤官九郎さんが初タッグを組んだと話題の映画『少年メリケンサック』。 2月5日(木)、宮藤監督(写真右)と出演者の一人である三宅弘城さん(写真左)のお二人がキャンペーンのため来沖されました。突貫小僧も記者会見に参加。その模様をレポートしました。

会見場となったのは那覇市久茂地のRBC(琉球放送)3回会議室。県内マスコミが詰めかける中、宮藤監督と三宅氏が登場です。
話によると、すでに全国10箇所以上を回り、最後の地がここ沖縄だったとのこと。これでキャンペーンもひとまず終了とあってか、お二人の顔も心なしかホッとした様子です。
さっそく質疑応答が行われました。


Q.(男性記者)おならとかゲロとか、ストレートな下ネタ系が満載で笑えたのですが、こういったギャグは監督ご自身のアイデアなのですか? それとも現場でのスタッフやキャストのアドリブでしょうか?

宮藤監督:アドリブではなかったですね。わりかし(本番前の)テストをやっているので、作っていく感じ。そこで 三宅さんに「パンツまで脱いでください」ってお願いしてみたり(笑)。例えば、(佐藤)浩市さんが(宮崎)あおいちゃんに「ブス」って言ったりするのも、 浩市さんがそこで出したアイデアでしたね。


Q.(女性記者)『真夜中の弥次さん喜多さん』が大好きで、次回作を楽しみにしていました。『メリケンサック』本当に面白かったです! 劇中のメリケンサックが沖縄でライブしなかったのが残念でした(笑)。

宮藤監督:来たかったけど、メリケンサックはお金ないバンドだから(笑)。


Q.(先ほどの女性記者)沖縄は民謡を始めさまざまな音楽がある島ですが、お二人は沖縄に音を感じることはありますか?

三宅:僕は本当に沖縄が好きで何度も来ているんですが、きっかけは東京の沖縄居酒屋に行ったことなんです。そこで島唄をみんなで歌ったり、普段なら人前でやれないようなこともやってしまうなんて、沖縄の持つ力ってすごいなって…。

宮藤監督:(三宅さんを見ながら)身近に沖縄出身でもないのに沖縄を語るヤツがいるから、ますます入り込めなくなっちゃって(笑)。キライとかじゃないんですけど。

三宅:(クドカンを見ながら)けど、そっちも飛行機の窓から珊瑚礁見たとき、すっごい興奮してたじゃん(笑)。


Q.(男性記者)今回の作品では、パンクという反逆の象徴ともいえるジャンルの音楽を取り上げた意図について。

宮藤監督:パンクってかっこわるいんですよね(笑)。わざと自分を道化にしているというか、そのかっこわるさが パンクなんだけど。今はいつの間にか、半ズボンとスケボーのスタイルが格好いいことになっちゃったけど。パンクにはパンクの良さがあるから。かっこわるさ も含めて。あとパンクってよくメタルと間違われるじゃない。けれど、メタルは演奏が上手し、本気でかっこよくなろうとしている。けどパンクは演奏下手だ し、どうしてもかっこわるい(笑)。そこに親しみを感じてもらいたい。

三宅:僕は…パンクの映画に出られて良かったと(笑)。

宮藤監督:三宅さんが演じるヤングが一番お客さんに近い立場だと思うんです。ジョニーやハルオは怖いしね。あおいちゃんに「メンバーの中で一番のファンになるなら誰?」って聞いたら「ヤングさん」って言っていたね。理由は「普通だから」(笑)。


Q.(女性記者)この作品を作る上で試行錯誤した点があれば教えてください。

宮藤監督:うーん、この企画をやることになったとき、キャスティングはまったく考えないで本を書いたんです。 で、あおいちゃんにお願いした理由は、おじさんたちにハッキリ物が言える女の子が良かったから。そういった経緯なので、キャスティングが決まってから本を 直そうと思ったんですけど、あおいちゃんに合わせずそのままでいっちゃいました。浩市さんの場合は、普段は格好いいのが唯一の難点(笑)。アキオはデタラ メな人なので、そこが心配でしたね。ハルオはクールで静かな人が良いと思って木村(祐一)さんにお願いしました。ドラムは叩けない人がやるとバレちゃうか ら、経験者を捜しました。で、50過ぎてドラム叩ける俳優なんて知らないし、ネットで検索したら、一番最初に出てきたのが三宅さんなんですよ(爆笑)。い や、三宅さんには事前に「誰かいない?」って相談していたんですけど。けど、(年齢的に他のメンバーより若い点について)ブランキージェットシティの中村達也さんも高校生で(自分より年上のメンバーが在籍していた)原爆オナニーズとかスターリンでドラム叩いていたので、それでも有りだなって。最後にボーカルですけど、ライブシーンはやっぱボーカルが一番だから、ここも経験者でって事で、「ばちかぶり」でボーカルやっていた(田口)トモロヲさんだろうと。すんなり決まったかんじですね。

宮藤監督:あと、演出ですけど、あおいちゃんって役柄を口で説明されるのあんまり好きじゃないみたいなんです よ。けれど最初はそれ知らなくて、「かんなはこういう女の子で…」って説明してたらポカンとされちゃって。これは止めようと。で、現場でこうやってくださいと言うと、すぐ出来ちゃうし、それがとても良かった。実は自分も役柄とか説明するのが苦手なんで、すごい楽でしたね(笑)。
あと、浩市さんには最初、「ここはどうやって演れば良いですか?」って最初聞かれてたんですけど、段々それも無くなって(笑)。

三宅:現場は和気あいあいとしていましたよ。キャストが集まったらみんなで「今日は何時に終わるか」って予想していたり。

宮藤監督:それ、楽しかったって言えるのか(笑)!


Q.(司会者)最後に本作についての意気込みを。

三宅:魂の込もった作品です。ライブシーンや音圧をぜひ楽しんでほしいですね。

宮藤監督:佐藤浩市さんが言っていてなるほどなって思ったのが、「この映画は日本初のパンクロックコメディー」って 言葉。前から「コメディー」って言葉には違和感を感じていたんですけど、その前に「パンク」って付くと自然な感じがしますね。かっこ悪い感じが。とにかく、パン クに興味がない人も見てほしいですね。この映画は主人公のかんな自体がパンクに嫌いだから(笑)。それと劇場で見てほしいな。まあDVDも出るんだけど、 あえて劇場にこだわって見てほしいです。


…というわけで、撮影時の楽しい雰囲気が伝わるエピソードが満載だった記者会見。『少年メリケンサック』は沖縄のスターシアターズ系を含む全国で絶賛公開中です。

◆『少年メリケンサック』公式サイト

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このページは、が2009年3月 1日 19:09に書いたブログ記事です。

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