2008年4月アーカイブ


 数年前福岡に行ったとき、たまたま地下鉄に貼ってあった映画館の広告を見ていたら、フィンランドの監督、アキ・カウリスマキの『過去のない男』('02)を上映してることを知った。
 当時沖縄での上映はまだ予定もなかったはずで、こりゃあ見ておかなきゃと思い、早速劇場の場所と上映時間をチェック!ところが慣れない街で少し道に迷ったおかげで、最終上映時間ギリギリ、というか5分遅れぐらいで劇場に飛び込む。まだ予告篇を上映中。「あ〜、間に合った〜」と安心して、暗闇の中席に着く。
 さて、数分後。予告篇も終わり、本編がいよいよ始まった。

 兄貴がDVD借りてきた。見てみると『ラッシュアワー3』(`07)。…うーん今頃か。ていうか一作目、二作目も見てないのに、いきなり三作目から見るっていいのかしら? こういうのって迷うよね。
結局見てしまったけど、内容はというと、相変わらずジャッキー・チェンのアクションはすごいし、敵に扮した真田広之のカッコよさに日本人として誇らしげな気分になる(にわか愛国心)。けどね、クリス・タッカーのおしゃべりが鼻に付いてしまうんだよね。これにノレれるかどうかが、この映画のカギかもしれない。それにしても工藤夕貴、フケたなあ…。
 学生時代に時々利用していたレンタルビデオ店が閉店した。大手レンタルショップ全盛の時代に、よく今までこんな小さい店が残っていたもんだという思いもあったけど、それより中古ソフトを安く売っているというので、二十年ぶりぐらいに店に入ってみた。
 すでにめぼしいソフトは売れてしまって、棚に残っているのは中途半端な作品ばかり。そんな中、個人的に懐かしい一本が目にとまった。それが『ザ・キープ』('83)という映画だ。

 80年代にスプラッター映画、ホラー映画が流行った時期があって、劇場でもホラー映画が続々公開されていた。
 そしてそのブームの中で最も有名だった『13日の金曜日』シリーズの一本と同時上映だったのが、この『ザ・キープ』だった。
 第二次大戦中、ドイツ軍が東欧の小さな村で邪悪な魔物と出会うという物語は、『13日〜』のような、ハデな殺人シーンを見せ物にしたものと違って、静かに、そして地味ながらジワジワと恐怖を与える美しく冷たい映像に、当時感動したものだった。

 ずいぶん後になって知ったのは、監督が『ヒート』('92)、『ALI アリ』('01)のマイケル・マンだったこと。なるほど、そう言われれば映像派と言われるマイケル・マンらしい画面だったように思う。
 出演者も、スコット・グレン、イアン・マッケラン、ユルゲン・プロフノウ、ガブリエル・バーンなど、妙に渋いキャスティング。
 いくらブームだったとは言え、こんな地味で渋めの映画がよく劇場公開されたもんだ。

 ともかく、そんな学生時代の懐かしい記憶に誘われて、ついついその中古ビデオを購入。久しぶりに見直してみた。今の目で見ると、ストーリー展開にはかなり無理があるけど、独特な雰囲気は一気に学生に戻った気分。
 マイケル・マン、またこんなホラーを撮ってくれないかなぁ。
TheKeep.jpg
<主人公達の前に現れる魔物。個人的には「スゲー!かっこいい〜!」とか思ったんだけど、ネットで調べると、評判悪いッスね>

 長女が気に入ってしょっちゅう借りてくるのが、この『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!?』
 
 今どきのフルCGアニメで、「赤ずきんちゃん」をやっているのですが、内容を大胆にアレンジ。
 お菓子のレシピが何者かに次々と盗まれ、森が大パニックに。警察も登場して、
赤ずきんちゃんとオオカミ、おばあちゃんに森の木こりの四人が容疑者として浮上して…というサスペンスとなっています。四人の語るエピソードをそれぞれ再現するのですが、これ、どっかで見たことあるなあ…と頭をひねってみると、思い出しました! 黒澤明の『羅生門』(`50)ですよ!

 『羅生門』では、森で武士が殺害、妻が強姦されてしまいます。一体なぜこのような事件が起きたのか? 真相を探る検非違使庁(今の警察みたいなところ)は、妻と武士(殺害されているので祈祷師が霊媒となって証言)、そして武士を殺害した山賊(三船敏郎)。それと目撃者の四人に証言させます。

 うーん、証言者が四人というところまで一緒(笑)。『リトル・レッド~』の製作者は本当に黒澤好きなんですねえ。

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